本文へジャンプ


 『作文の書き方@」 〜今までに対応してきた生徒より〜 





昨日は、小学生の作文を見る機会があった。


う〜ん、お世辞にも「上手い」とは言えない・・・。

確かに、今の小学校の中では、充分な作文の時間が取れないのかもしれない。

「知識を詰め込む」ことが、この「ゆとり教育」の中であっても、(その量こそ減ったかもしれないが)依然として「型」はあまり変わっていないのかもしれない。





昨日、小6の「国語は比較的得意」という女の子の作文を読んで思った。



あれ・・・? 

このレベルでは、夏休みの宿題の絵日記と同じじゃない?

(ボクは絵日記を否定しているわけではない。
まだ、言語化することに慣れていない子は、まず絵を描かせるべきだと思う。
それも、楽しく描かせるべきだ。
今は、急かされ過ぎているので、絵日記の本来の意味を失いつつある。
「遊び」は「義務」になった途端に、その「旨味」を失う。
本当に残念だ。)



Aをした。
Bをした。
Cだった。
楽しかった。

Dをした。
Eをした。
Fだった。
悲しかった。

というパターンが繰り返し続いていく。



「あのね、Dちゃん、確かに、作文の書き方って色々あると思うんだよ。
だから、絶対これじゃないとダメってことはない。だから、良い作文・悪い作文ってのは、ないんだよ。

けどね、『面白い』か、『面白くないか』っていう区別はある。(笑)


面白い作文は、『気持ちの移り変わり』を中心に書いているものなんだよ。
それをね、『感動』って言うんだ。

『感動』っていったらさ、なんか、いつも涙を流して『良い話だね〜』なって言っている感じがするかもしれないけど、怒ったこと、悲しんだこと、喜んだこと、嬉しかったこと、そんなこと全部が『感動』なんだよ。

だって、心が動いているでしょ?


そうそう、良い言葉知ってるよね。『喜怒哀楽』。
それら全てが『感動』。


いい? 作文って、そういう気持ちの動きを書くもんなんだよ。

Dちゃんの書いた、この作文に気持ちが書いてあるところに○してみようか。

600字あって、この2文だけかな? 
他にある?


そしてね、『嬉しかった』、『悲しかった』っていうことを、直接そのまま『嬉しかったです』とか、『悲しかったです』なんて書いちゃうと、面白くない作文になるんだよ。


じゃあ、『嬉しかった』と書かずに、『嬉しさ』をどう表現するのか。



出来るだけ詳しく、具体的にその場の様子、自分や周りの人の行動を書くことなんだよ。

例えばね、この『嬉しい』って表現。
人は嬉しいときに、どうするかな?


そう、『やったー!」って叫んだりするよね!

そう、ガッツポーズしたりもするよね!

そうそう! 誰かに抱きついたりしてる人もいるよね! 
サッカーなんか見てたら、ゴール決めた人にみんな抱きついたりしてるでしょ。(笑)

ね。


そういうことを、詳しく書くことが大切。

Dちゃんの作文を読んだ人が、Dちゃんと同じ心の動きを感じられるかどうかが大切なんだよ。

ジェットコースターに乗った事実を書くのが大切なんじゃない。ね。

そこでDちゃんがどう思ったのか。

怖くて、本当は嫌だったのか。
それとも、嬉しくてワクワクしていたのか。

ね。同じジェットコースターに乗る前でも、全然気持ちが違うでしょ。

或いはさ、本当は嫌なジェットコースターでも、好きな子の隣で乗るのだったら、嬉しいでしょ?(笑)

ね、場合でも、また違う。


そういう心の動きを、もう少し詳しく書いてきて。

Dちゃんの気持ちがよくわかるようにね。

できる? うん。それじゃ、来週、楽しみにしてます。」



子ども達の解いたノート


   

   

   

 


    どんぐり個別指導学院 岡山市北区平田151-111 サンシャイン平田303 all right reserved
  1. 無料アクセス解析
inserted by FC2 system