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今まで対応してきた
生徒などのお話
『年賀状」 〜今までに対応してきた生徒より〜
絵に描いてワックスをかけたような、「良い子」のB君。
授業中はとても真剣。
授業後のコメントも、
「最初は、苦手だなぁ〜と思っていた××も、○○先生が丁寧に教えてくださったので、よく分かりました。ありがとうございます。」
などと、とても小6とは思えない気の遣いよう。(笑)
ソフトボールでは頼れるキャプテンとして、ここ一番の勝負にはめっぽう強いらしい。
そんなB君から、塾に年賀状が来ていた。
女の子と2人で撮ったプリクラが貼ってある!
「んっ! B君も彼女ができたのかなぁ〜。」
等と、少しニヤニヤしながら読んでみる。
「二人はなかよし♪」
とプリントされた字がプリクラに書いてある下に、直筆で小さく文字が書いてある。
「ボクのねえちゃん」
・・・そうか。姉ちゃんか・・・。(笑)
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ん
?
確かB君は、看護士をされているお母さんと2人暮らしのはず・・・。
「なかなか不定期な仕事なので、保護者懇談もお時間が取れなくて申し訳御座いません。」
と、丁寧なお詫びのお手紙を年末に頂いたばかりだ。
それでも、なんとか時間を合わせてくださり、夜の9時半からという異例の遅さで、懇談を始めたこともある。
ボクは、
B君がとても塾で頑張っていること。
インストラクターの先生とも相性が良く、授業中もよく笑い声が聞こえてくること。
ボク自身も、よくB君とお話させて頂いていること。
受け答えがとてもしっかりとしているので、余程ご家庭でしっかりとしたしつけをされているのだろうと思っていること。
などをお話した。
B君のお母さんは、とても穏やかな表情で、その1つ1つを嬉しそうに聴いて下さった。
「息子も家では1人なので、ここで色々とお話できるのが嬉しいみたいです。先生をはじめ、本当に出会えて良かったと思っておりますので、これからも宜しくお願い致します。」
と深々と頭を下げて、お帰りになったことを、昨日のことのように覚えている。
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・
そっか・・・。
おそらく年末に、父親に引き取られたであろう、姉ちゃんに会ったんだろうな。
姉ちゃんはもう成人も近い年のようなので、姉ちゃんは姉ちゃんで「夢」があるのだと思う。
「お父さんと結婚式にはバージンロードを腕を組んで歩きたい」
なんて・・・。
そんな、両親の事情で離れざるを得ない姉弟が、
「離れても、うちらは仲良しじゃからなっ!」
とお互いの小さな心を寄せ合う時間は、切なくも美しい。
少なくとも、このプリクラには、暗さは微塵もない。
一緒に居られる1秒1秒を惜しむように、この姉弟は、年末の光に彩られた街を楽しんだのだろう。
その「笑顔」は、きっとお互いの心の一番深いところに刻まれているに違いない。
一緒に居ても、同じ家に住んでいても、すれ違うばかりの兄弟もいれば、離れていても、お互いを信頼し合い、絆を深め合える関係も作ることができる兄弟もいる。
だから、「どちらが良い」なんて、言えない。
ボクたちは、みな「愛」を学びに現世に来ている「天使」だ。
みな、「現世に学びに来る必要があって来ている、落ちこぼれの天使」だとボクは思っている。
完璧な人なんていない。
人に完璧を求めるのは、その人の依存心以外の何ものでもない。
でも、ボクたちの心の中にある「一番温かいところ」は、みなどこかで繋がっている。
それを少しずつでも広げて生きていきたい。
B君。
ありがとうね。
君は、ボクにとって、天使のような人です。
B君と、B君の周りの全てが幸せでありますように・・・。
子ども達の解いたノート
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